先月、小麦アレルギーを克服されたM.O様の
体験談をシェアさせて頂きました。
➡読まれていない方はこちらから・・・
その体験談の<後編>の方に書かれていた
M.O様がクリニックで受けたアドバイスの中に
「毎日食べているお米を変えること」
(コシヒカリ系のもちもちしたお米をやめる)
というのがありましたね。
お米には“うるち米”と“モチ米”があります。
普段食べているお米はサッパリ系の“うるち米”で、
おはぎやお赤飯、お餅にはモチモチの“モチ米”が
使われています。
このモチモチ感の違いは、
アミロースとアミロペクチンという2種類の
デンプン質の割り合いによって決まってきます。
まさにモッチモチのモチ米はアミロペクチンが100%で、
アミロースを20%前後含むものが日本のうるち米です。
そしてアミロースを30%前後含んでいるものが
お箸では食べにくいタイ米などになります。
日本でも昔はもっとアミロースの割合が多い
品種を食べていたのですが
“モチモチのお米の方が美味しい!”ということで
品種改良が進み、コシヒカリやミルキークイーン、
あきたこまちなど、柔らかくモチっとして甘みの強い
アミロペクチンを多く含む品種が開発されてきました。
しかし、消化力が弱い人にとっては
このアミロペクチンが多い事がお米アレルギーの原因
の一つになるのではないかと言われています。
簡単に説明すると
さっぱり系のアミロースは構造が単純なので
消化力が弱い人でも簡単に分解する事ができ、
ついでにアミロースが包んでいたタンパク質を
アミノ酸にまで分解してから
吸収する事ができるのですが、
モッチリ系のアミロペクチンは
構造が複雑で分子の結合も強いため、
消化力が弱い人の中には、
アミロペクチンを十分に分解できないために
アミロペクチンが包んでいるタンパク質も消化しきれず、
分子が大きいまま吸収する事になり、
そのタンパク質を体が “異種タンパク質”と判断して
アレルギー反応を起こしているかもしれない
というのです。
また、消化力が弱くない人にとっては、
逆にアミロペクチンの方が早く消化出来過ぎてしまい、
その結果血糖値が急激に上昇する事によって
内臓に負担がかかったり、
太りやすかったりという事があるのだそうです。
とまあ、こんな事を数年前に本で読んだときに、
消化力が弱い事にかけては自信のある私は、
“脱モッチリ系、脱コシヒカリ”を目標に
ササニシキから始まって色々な高アミロース米を
取り寄せて試してみたのですが、
正直「さっぱり系じゃなくてパサパサやん!」と
どのお米にも納得できず
食べ続ける事ができませんでした。
今考えたら、ササニシキはそんなに
パサパサしていなかったと思うのですが、
ずーーーーと “コシヒカリ命”で生きてきて、
「モチモチのお米がいいお米」
と思い込んでいたので、どうしても
理想に味覚がついていかなかったのだと思います。
そんな風に、お米を変える件について
自分が過去に失敗した思い出があったので
先月のメルマガでは何も書けなかったのですが
テッシーが手伝わせてもらっている
「陽だまり農園」で朝日米の収穫が終わり、
収穫したての朝日米を頂いてきたので、
「確か朝日米もパサパサしてたよな~」
と思いながら食べてみたら、
全っ然パサパサしてなくて、
「まー確かにちょっと粘り気が薄いかな~」
くらいの感じの美味しいと言えるお米でした!
(もしかしたら前に食べた朝日米は
保存状態が悪かったのかもしれません(;^ω^))
朝日米は、現在、岡山県が力を入れて
栽培している品種で、
ササニシキやコシヒカリの先祖にあたり、
昔の日本、特に西日本のお米の代表格でした。
以前のメルマガに書きましたが、
明治の人達は、この朝日(旭)を一日五合食べて
あの超人的な体力と筋力を維持していたんですね。
ただ、原種に近いので、子孫繁栄の目的で
倒れて稲を放出(脱粒)する傾向が強いため
農業が機械化されるに従って栽培しにくくなり、
すっかり希少な品種となったところを
奇跡のリンゴで有名な木村さんをはじめ、
無農薬米を育てる農家さん達から注目されはじめ
現在、生産が少しずつ増えてきているそうです。
最も力を入れている岡山県の大学の研究グループが、
朝日米には
『アレルギー症状の原因物質ができるのを 抑える効果がある』
という研究結果を発表されていました。
お米と歯磨き粉は味が変わると違和感がすごくて、
慣れるまで大変だし、
お米は家族とシェアして食べるものなので、
家族の同意が得られなかったり、
一人違うお米を食べていると
寂しい気持ちになってしまうので
高アミロース米はおススメしにくかったのですが、
この朝日米ならおすすめできます!
理論的には炎症やアレルギーだけではなく
ダイエットにも徐々に効果がでてくるはずなので
気になる方は是非食べてみてくださいね。
やっぱお米はモチモチよね~という方は
「陽だまり米(みどり豊)」もありますので、
そちらをお楽しみくださいね♪
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