低温圧搾の油でもだめ??

油のことについては、昔から一度整理しなくては・・・と思いながら、ここまできてしまいました。

輪屋では2001年にお店を始めて、確か1~2年後にはトランス脂肪酸はやばい!ということで店頭からマーガリンを廃止しました。

そもそもマーガリンはバターよりも健康的だということで始まったものですから、店頭からはずした時はお客様からも何度かお叱りを受けました。

しかし、念願かなって、時代とともにようやくトランス脂肪酸はダメ!!となってきましたね。食品添加物についてもそうですが、資本主義の中で生きていれば、一般的に普及しているから安全♪なんてことはまったくなく、企業の利益のために身体に悪いものを良いものだと思って食べさせられてしまうことが多々あります。

国の法律も企業を守る側に平気で立ちますから、自分達の身体は自分達で守る気概が必要ですよ!!

さて、油脂の話です。

液体のものを油、固体のものを脂と使い分けることが多いですね。

油脂を分類する場合、飽和脂肪酸とか一価不飽和脂肪酸などという言葉をよく使います。

また最近では中鎖脂肪酸とかオメガ3とかα-リノレン酸なんていう言葉もよく耳にするかもしれません。

おそらく、こんがらがっているでしょうから、表にしてみました。

まず、ほにゃらら油(オリーブオイルでもなたね油でも何油でも)の中には複数の脂肪酸が含まれています。
そして、表を見てもらえばわかるとおもいますが、脂肪酸は大きく「飽和脂肪酸」か「不飽和脂肪酸」に分かれます。不飽和脂肪酸には[一価]と[多価]の不飽和脂肪酸があります。

要するに大きく3つに分かれるわけです。

飽和 脂肪酸

一価 不飽和 脂肪酸

多価 不飽和 脂肪酸

例えばオリーブオイルには、オレイン酸という「一価不飽和脂肪酸」が多く含まれているのですが、パルミチン酸やステアリン酸という「飽和脂肪酸」も含まれています。

ですので、オリーブオイルは不飽和脂肪酸だ!というのは間違いです。

オレイン酸が不飽和脂肪酸なのです。

でもって、脂肪酸は連結の長さでも別に分類をしています。

短いか長いか中くらいかです。それを、「短鎖」「中鎖」「長鎖」と呼んでいます。

基本的に、長いほうが消化するのに手間がかかります・・・ので、食べた後、どっと眠くなったり疲れたりすることがあります。

さらにもう一つ、一価と多価の不飽和脂肪酸の中で、ω(オメガ)-○ という区分けがあります。

体内での働きによる区分とでも言っておきましょうか・・・

ざっくりした分類は以上のようになります。

そして、いろんな油にはどんな脂肪酸が含まれているかを示したのが、下のグラフです(個体差ありますから参考程度に)。

おー!初めて油の分類がわかったぞ~!! って感じでしょ?!

ここまでついてきてくれてありがとう。    ここから先は、簡単な話です。

スポンサーリンク



摂り過ぎるとやばいリノール酸

ほとんどの植物油にはリノール酸が多く含まれています。

過去に産業界の思惑もあって、リノール酸万歳!!飽和脂肪酸、退散!!運動がありました。
それまでの動物性油脂とトロピカルオイル(ココナッツ油、パーム油)から、植物性の油とそこに水素添加した油(マーガリン、ショートニングなど)に転換されたのです。

動物性よりも植物性の油のほうが健康そうですよね?本当はそんなことないのですが・・

それ以後、リノール酸優勢の時代が今まで続いてきたわけですが、それと時を同じくして、アレルギー疾患や精神疾患、凶悪犯罪も増加しました。

マウスの実験などでもリノール酸過多になると記憶力が低下したり、学習能力が落ちたりする結果が次々と出てきました。

どうやら、リノール酸の量を減らさなきゃまずいことがわかってきたわけです。

同時に、リノール酸の悪いところをα-リノレン酸が消すこともわかってきました。

リノール酸もα-リノレン酸も人体内では合成されないので外部から摂取するしかないのですが、問題はリノール酸が過多であることで、

リノール酸:α-リノレン酸 = 1:1 よりも α-リノレン酸を多くすれば良いのです。

外食すれば、嫌でもリノレン酸過多になりますので、外食では油はできる限り避けて、家ではα-リノレン酸をしっかり摂ればよいわけです。

α-リノレン酸を多く含むのは、生魚類、マグロのトロもよろしい(・・・が、最近話題になっているように、マーガリンを使った偽物も出回っておりますので、信頼のできるところで・・また、水銀を摂取することにもなりますので、食後はデトックスも必要かと・・あー、本当に悩ましい・・)。

サラダのドレッシングには、α-リノレン酸を多く含む、亜麻仁油、しそ油、えごま油、インカインチ(グリーンナッツ)油などを使います。そう、手作りです。油に塩と酢ですね。

α-リノレン酸は酸化しやすいのですが、インカインチは天然のビタミンEが豊富に含まれているので、ほとんど酸化しません。他のものはビタミンEやCなどを酸化防止剤として添加する必要があります。もしくは、遮光容器にいれて冷蔵保存ですが、それでも酸化しやすいです。使い切るまでに日数もかかりますので、我が家でも何度もトライしましたが、毎回最後まで使い切ることができず・・・

まーそれでも、とにかく、家ではリノール酸(普通の油)減らして、α-リノレン酸を!!

なじみがあるかもしれない、ごま油・なたね油・サラダオイルなどなど、それらが、仮に低温圧搾の自然食品店で購入したオーガニックのものであっても、リノール酸が多いということは理解しとかないといけないですね。

特に何か炎症を起こしていたりするようなら、油には充分注意が必要です。

EPA・DHA

リノール酸過多による炎症を鎮めるためにα-リノレン酸が必要なのですが、そのα-リノレン酸を摂取するために亜麻仁油やしそ油・えごま油、そしてインカインチと何度も試してみたのですが、どうもアトピーちゃん達に改善が見られない。

まったくではないのですが、自分で食べてみても、なんだか変化を感じられない・・・。身体によいものは、使っていると「ん?」という変化を何かしら感じるものですが、α-リノレン酸にはそれがなく、理論や評判(おそらく企業誘導ですね)の割には、何だかねーーーーー だったんです。

それが、ある時に「日本人には亜麻仁油とかじゃなくて、魚から摂取しないとだめ」って話を聞きまして・・・

α-リノレン酸 → EPA → DHA

と体内で変化する・・と聞いていたのですが、日本人の多くにはそのように代謝する酵素がないのだとか。

ひぇーーー!!

白人とインド人と中国人だけだと言うんです。で、直接 EPA、DHAを摂らなければならないとなると、確かに魚の油!!になるわけです!! 魚には、EPAやDHAがそのまま入っています。

ん~ DNAには逆らえんな~

ということで、魚を食べるか、魚を食べるか、魚を食べるか(しつこい)ということになるのですが、炎症を抱えているようならサプリメントもありだなーと思います。魚はできれば刺身で。海草も一緒に摂れるとミネラルも摂取できて、DHAの吸収もなおのことよいらしいです。

※鬱などには、α-リノレン酸がよいという研究結果もあります。また、まったく分解されないわけでもないらしいです。皮膚の炎症がある場合は、EPAやDHAを直接とった方が良いということです。
EPA・DHA摂取にオススメ

〈マグロの力粒〉http://www.rinya.jp/web_shop/maguro.html

※このマグロの力粒と、柿の葉茶とかのビタミンCは無茶苦茶相性が良いです。

飽和脂肪酸は悪か?

肉の油は「飽和脂肪酸」が多いです。

また、マーガリンやショートニングなどの植物油に水素添加して固形(安定させる)にしたものも「飽和脂肪酸」です。

ただし、こちら(マーガリン等)の「飽和脂肪酸」は元々自然界には存在せず、体の中で正しく利用することができません。食べることもできます(死なない)し、日本では堂々と販売されているのですが、人間の食べ物ではないのです。ほぼ、プラスチックのようなものです。

また、マーガリンなどを作る際に副産物的にできるのが「トランス脂肪酸」。トランス脂肪酸は不飽和脂肪酸ですが、体内で活性酸素を発生させて細胞を傷つけるので、絶対に避けたい脂肪酸です。

マーガリンやショートニングなどの「飽和脂肪酸」は絶対ダメです。

じゃあ、肉の「飽和脂肪酸」は?

肉の話になると、肉そのものの話でなくなってしまいますが、例えば牛なら牛の食事(草)をして抗生剤やホルモン剤で汚染されていないものでなければ、ほぼよろしくないです。牛の脂が悪いのではなくて、汚染されているのです。また、ほとんどの牛は穀物を餌として与えられています。

牛の胃腸は穀物を食べるようにはできていませんが、穀物を食べさせると身に脂肪が乗るのです。要は肥満になるわけです。

予想に反するかもしれませんが、汚染されていないのであれば肉の脂は植物の油より安全です。

最近は、グラスフェッド(草を食べて育った)のビーフ等も手軽に手に入るようになってきています。

もう一つの飽和脂肪酸 中鎖脂肪酸

飽和脂肪酸って、どうしてもイメージが悪いのですが、良いところがあるんです。

それは酸化しづらいということです。どんなに良い油であっても、酸化した脂肪ほど細胞にダメージを与えるものはありません。

そして、飽和脂肪酸の中でも短鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸とは代謝の過程が違います。

肉の脂も含めて植物油もほとんどが長鎖脂肪酸なのですが、長鎖脂肪酸は体内で胆汁によって乳化され、その後、膵臓から出る酵素で細かく分解されて使える形になります。

一方、中鎖脂肪酸は口の中の唾液(酵素)と混ざった瞬間に分解され、その後、胆汁も膵臓の酵素も必要としません。健康な人にとってはもちろん、胆嚢を摘出した人などにとっても消化の負担がないわけです。

また、中鎖脂肪酸は脂肪細胞に入らず即座にエネルギー源として利用されます。

糖尿病の方やダイエット中の方は、炭水化物をグーっと減らして中鎖脂肪酸を積極的に摂取すると良いです(糖質制限ですね。糖質制限する時には油を積極的に摂る必要があります。詳しくは  http://wellness-sg.jp/wp/category/糖質制限  )

・・・間違いなく美しく痩せます。

食用の油の中で圧倒的に飽和脂肪酸が多く(約92%:非常に酸化しにくい)、中鎖脂肪酸をたっぷり含んでいるのは、ココナッツ油です。ココナッツ油には中鎖脂肪酸であるラウリン酸、カプリン酸、カプリル酸が多く含まれます。

ラウリン酸は母乳にも多く含まれています。

ココナッツは、何千年も昔から伝統的にポリネシアでは食用・薬用とされてきました。ポリネシアでは食事から摂る全カロリーの60%をココナッツの脂肪分で補っていたのです。それだけの脂肪を摂っても人々は非常に健康であった、ありつづけたことが、ココナッツ油の安全性と有用性を証明しています。

もちろん科学的な証明もありますが、科学は常に自然からは遠く遅れています。

そうです!科学は自然から遅れているのです!

科学的に良いとされたものが、ある日を境に悪者になる。

科学を後ろ盾に産業のために民衆を洗脳し、騙すことも当たり前のように行われます。

しかし、伝統だけは嘘をつけません。人類の知恵の結晶です。

伝統があるならば、それは何よりも優先され大切に受け継ぐべきものではないでしょうか?

ココナッツ油の有用性

心臓病・高血圧・アテローム性動脈硬化症・脳卒中を予防する

心臓病を予防し、関連する症状や健康リスクを緩和する

強い骨と歯の発達を助ける

骨粗しょう症を防ぐ

過重体重の減少を促進する

短核球症・インフルエンザ・C型肝炎・はしか・ヘルペス・エイズ・その他の疾患の原因となるウィルスを殺す

脾臓炎に関連した症状を緩和する

吸収不良性症候群や方嚢胞性繊維症に関連して起こる問題の程度を軽減する

胆嚢疾患の症状を緩和する

クローン病・潰瘍性大腸炎・胃潰瘍の症状を緩和する

痔による痛みや不快感を緩和する

慢性の炎症を軽減する

乳ガン・大腸ガン・その他のガンを防ぐ

歯周病や虫歯を防ぐ

早期老化や変性疾患を防ぐ

慢性疲労症候群に伴う症状を緩和する

良性前立腺過形成(前立腺肥大)に伴う症状を緩和する

てんかんの発作を減らす

腎臓病や膀胱感染症を防ぐ

肝臓病を防ぐ

アルツハイマー病・パーキンソン病・自閉症・その他の神経疾患を予防する

肺炎・耳痛・咽喉感染症・虫歯・食中毒・尿路感染症・髄膜炎・淋病・その他多くの病気の原因となる細菌を殺す

カンジダ症・いんきんたむし・白癬・足白癬・鵝口瘡・おむつかぶれ・その他の感染症を引き起こす真菌やイースト菌を殺す

条虫・シラミ・ランブル鞭毛虫・その他の寄生虫を駆逐する、または殺す

皮膚感染を防ぐ

乾癬・湿疹・皮膚炎に伴う症状を緩和する

皮膚の乾燥や肌荒れを改善する

シワ・たるみ・年齢によるシミなど、太陽の紫外線による肌のダメージを防ぐ

フケを抑える

・・・・ふーっ・・・・すげっ!
オススメのココナッツオイル

〈ナチュレオ〉ココナッツ特有の臭いを、活性炭などを使って脱臭していますので、サラダ油のように何にでも使えます。便利!http://www.rinya.jp/shokuryouhin/oil/1789/

健康な身体を作るには健康な細胞が必要です。

細胞膜は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸を1:1で持っています。

質の良い細胞膜を作るには質の良い脂肪酸が必要です。

整理しようと思って書き始めましたが、かえって散らかってしまったような・・・笑

今度こそ、もっときれいにまとめたいと思います。

ココナッツオイルやインカインチ(サチャインチ)、チャスキオイル(サチャインチ+ヘンプシードオイル)は、輪屋でも販売しています。

http://www.rinya.jp/

毎月開催シークレットセールのお知らせが届くLINE@への登録はこちらから↓

http://line.me/ti/p/%40okw0032y

参考図書

油の正しい選び方・摂り方―最新 油脂と健康の科学 (健康双書)/農山漁村文化協会


本当は危ない植物油 その毒性と環境ホルモン作用 (角川oneテーマ21)/角川書店


ココナッツオイル健康法~病気にならない 太らない 奇跡の万能油~/ブルース・ファイフ


危険な油が病気を起こしてる/ジョン フィネガン


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする