リーキーガット(腸漏れ症候群)と離乳

いきなりですけど、離乳について言いたいことがあります。

タイミングが早すぎますぅぅっ!

もう立った!もう歩いた!もう食べた!・・・と、なんでも早くできることが良いと考えている方も多いかもしれませんが、離乳が早いことは何の自慢にもなりません。離乳に限らず成長が早いことが必ずしも良いことであるわけではありませんね。

少なくとも離乳に関しては、早すぎることで様々な問題が出てくることはあっても、遅すぎて身体に不都合が起こることはありません。

さて、乳児の腸は母乳を消化するのに適した状態になっています。

どんな状態かというと目の大き目のザルのような状態。

そもそも母乳は母親の血液ですので、赤ちゃんは母乳をほぼ直結で血液内に入れていきます。

母乳を飲みながら、自分のきれいではない(ここ大事)指を舐め、足を舐めして腸内細菌を充実させていきます。土を触って、その土を舐めるということも腸内細菌を充実させる上で、実は非常に有効な作業になります。ばっちぃ・・が大事だったりするんですね。

まぁ土にもよりますが・・・。

最近は、良い土が身の回りになく、細菌よりも化学物質などの混入のほうが恐ろしい状態になっています。生物として人間が生きていく環境からどんどん遠ざかったいるような気もしますね。

腸と土は似ていると以前に書きましたが、私の感覚からすると本当にそっくりです。
最近では土壌菌のサプリメントも出てきているようですね。私的には納得です。

有機(JAS有機ではなくて、本当に有機)で長年やってきた畑の土は食べても美味しい(?)ものもあります。土をちょっと舐めてみると、畑の状態がなんとなく(アバウトですが 笑)わかります。

話がそれましたが、まだ準備のできていない腸に、大きな分子の(未消化の)タンパク質がいきなり入ってきてはマズイですね。血液の中に未消化のタンパク質があふれるわけですから、身体のあちこちで炎症をおこすことになります。アレルギー症状もでてきます。

最低でも1年、できれば1年半は母乳だけでいきたいくらいです。
離乳が早すぎるとアレルギーをおこしやすくなります。

離乳は少しずつ、1つずつ。血液に直接入っても構わないくらいのものを1つ1つ試してみて、身体の様子を見ながらすすめてもらいたい・・・と、私は切に願うわけです。

さて、ここからが本題なのですが、もしもあなたの腸が赤ちゃん並みの腸だったとしたら、どんなことがおこるでしょうか??

本来、タンパク質であれば、消化酵素や腸内細菌の働きでアミノ酸に分解された(分子が小さくなった)状態になって初めて腸から血液に入っていく必要があります。

しかしながら、腸が穴だらけで、まだ未消化のタンパク質を血液の中に取り込ませてしまうと、当然ですが身体としては異物とみなして攻撃をはじめアレルギー反応などを起こすわけです。

この腸に穴の開いた状態を

リーキーガット(腸管壁浸漏)症候群と言います。

大きな穴ではなくて、漏れ出ちゃう感じですね。やばいでしょ?!

身体のあちこちに未消化のタンパク質が入り込んで、炎症を起こしてしまうわけです。

未消化物だけではなくてバクテリアやウィルスなども血液に入ってしまいます。

この状態が、アレルギー症状だけではなく、様々な慢性の炎症を起こします。

腸がザルだと血が汚れるわけです。この状態を内毒素血症とかとも言います。

かなり多くの病気の原因は血液の汚れからくる慢性の炎症といってもよいくらいです。

ですので、慢性の炎症を減らすことができれば、間違いなく健康度がアップします。

要するに、腸漏れをストップできればよいわけですが、すでに腸漏れである場合には、漏れても良いものを摂取するようにすることが先決です。

リーキーガットになってしまっているとすると、その状態の時に食べても大丈夫なものは、極端に言うと血液の中に直接入っても良いものになりますね。

赤ちゃんと同じことです。

ザルの腸である時に一番注意が必要なのが、タンパク質です。

アトピーちゃんとかは特に注意しないと大変なことになりますね。

この状態でアトピーちゃんが、肉とか卵とか乳製品とかを普通に摂ると、間違いなく悪化します。
もちろん、ザルの腸でなくなったら肉や卵を食べても(アレルギーがなければ)大丈夫になります

むしろ食べたほうが良い場合も出てきます。人の身体は千差万別ですが、同じ人でも身体はどんどん変化します。

アトピーちゃんではなくても、ザルの腸のままでは、いずれ慢性の炎症がひどくなって、何らかの症状がでてくることになります。慢性の炎症を減らすことがとにかく大事です。

「私の腸はザルだわ。そんな気がする~。」って方はタンパク質に注意してください。

肉、卵、乳製品は極力控える。

繰り返しますが、肉や卵や乳製品が悪いのではなくて、問題はあなたの腸です。

ザルの腸でなくなったら肉や卵を食べても(アレルギーがなければ)大丈夫になります。

たんぱく質は、身体にとって何よりも大事なものです。そのタンパク質を食べたらまずい状態というのは、生きていく上で、危機的な状態だということを理解してください。
それと何をするにも、砂糖とか油については基本ですから必ず押さえておいてくださいね。
(砂糖 → おい!さとう!)

(油 → 低温圧搾の油でもダメ??)

とにかく、リーキーガットを起こしている時は、汚れた乳児の腸みたいになっているんだから、食べるものには細心の注意が必要だと言うことです。

砂糖はダメ、タンパク質も控える、油を替える。

繰り返しますが、、ザルの腸でなくなったら肉や卵を食べても(アレルギーがなければ)大丈夫になります。

3日間でよいので、外してみてください。何か変化があるはずです。

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リーキーガットはなぜ起こるのか?

ここでも砂糖の過剰摂取は大きな問題になります。

砂糖って虫歯の原因・・・以上のものなんです。身体全体に無茶苦茶大きな負担をかけているんですよ。

例えば、カンジダ菌は砂糖が大好きです。糖分を食べてアルコールを作り出したりします。それで、一見、ご機嫌が良くなったり(笑い上戸)、不機嫌になったり(泣き上戸)、アルコールがだめな人は頭が痛くなったり(下戸)します。

面白いですね。カンジダ菌に操られているようなものです。

抗生物質を飲むと腸内細菌が壊滅状態になりますが、カンジダ菌や白癬菌(水虫)は抗生物質では死にません。むしろ、他の常在菌がいなくなるので勢力を拡大させます。

そこに糖分があれば・・・大増殖します。

とにかく、砂糖はカンジダ菌に限らず、腸内のあまり好ましくない細菌類を増やしてしまいます。

それから、ステロイド剤は腸粘膜や皮膚を薄くしますし、鎮痛剤などは粘膜に炎症を起こします。

腸粘膜に炎症を起こせば、そこから漏れ出る可能性は大ですから、ここでも薬の使用は最低限にとどめたいものですね。

まぁ、お砂糖とか薬は身体にとって良いことはありませんから、リーキーガット云々に限らず避けたいものではあります。

さて、他の原因ですが、ここからは少しショックかも知れません。

実は、穀類・豆類が良くないんです・・・・・・・

特に小麦、豆類・・・・

ええええええ~~~~ なんでええええええ~~~

本当に申し訳ないんですけど、そうなんです。

昔から日本人は豆と米と麦を食べてきました。昔ながらの和食は世界一の健康食だとも言われています。

なのになぜ?!

自然食で10年以上生きてきた私も最初は、ムッとしました 笑

玄米も良くないという話もあるのですが、私の個人的な感覚で言うと、よく噛まないで食べる玄米は繊維が強すぎるのがよろしくないと考えています。

よく噛んで食べる玄米は、その欠点をカバーしますし、またよく噛むことで酵素の働きもよくなりますから悪くは無ないんじゃないかと思います。フィチン酸の問題(ミネラルの吸収阻害)もよく取り上げられますが、そもそも玄米に含まれているのはフィチン酸ではなくフィチン(分解されてフィチン酸化が出る)ですし、それほど神経質になることもないと思います。

ただ、玄米だけで栄養が足りるというのは???ですし、なんだか鳥っぽい人間になるようで嫌です。私は、基本的に食性としては米や穀類は鳥類のものだと思っています。

日本食の素晴らしいところは、玄米よりもむしろ味噌汁にあり!

味噌は大豆を発酵させています。味噌の旨味は、大豆のタンパク質がアミノ酸に分解されたものてす。納豆も納豆菌でタンパク質をアミノ酸へ分解しています。大豆の持つ毒性は発酵させることで抑えられます。

伝統は科学に勝りますなぁ、味噌汁ってすごい。
というのも私の信条の中にありますから、ちゃんと出汁をとった味噌汁と漬物や納豆(豆でも発酵している納豆はネバネバも含めて○)などの発酵食品をしっかりと食べて欲しいですね。

ごはんは白米でも糠漬け食べたら糠の成分も取れるんじゃないの~って言いながら、私はお米を食べる時は銀シャリを喜んでいただきます。

(正直に言うと、私はあまり玄米が好きではないし、あんなにいつまでも噛むのは面倒くさい。)

さて、リーキーガットですが、小麦のグルテン、豆類のサポニン、レクチンがよくないと言われています。ただ、調べてみても充分に納得がいくわけではありません。

ただ、リーガットを起こしている人にはグルテンは良くないと思います。

グルテンやレクチンは粘着性の強い物質ですから、腸粘膜が充分にいきわたっていないと、その腸粘膜の薄い部分にくっついて炎症をおこし、リーキーガットを起こすことは考えられます。

すでにリーキーガットの状態だと血液中にグルテンが入り込むこともあります。
グルテンはタンパク質ですから、できれば外しておきたいものですね。

また、サポニンは界面活性作用がありますから腸の中の粘膜を削ってしまう可能性もあるかもしれません。

今の段階では疑いや心配があるという意味で、小麦や大豆には注意が必要です。

リーキーガットの可能性がある方は、一度、小麦断ち、大豆断ちをしてみて身体の変化を観察してみてください。明らかに良い方向に向かうようなら、それに従ったほうが良いでしょう。

自然食業界では、肉の代用品として小麦のグルテンを使ったりもしますし、豆腐や豆乳などヘルシーな印象が強いので、私自身も確信があるわけではありません。

ただ、そういう可能性があるという専門家の意見があるので、無視はせず、一度信じてみて試してみても良いのではないかと思います。

腸漏れという状態が悪いのは間違いないですから、それを引き起こす可能性のあるものは外し、改善できる可能性があるなら試してみるというスタンスは大事だと思いますし、身体の個人差を埋めるためにも必要なことです。

個人差は理論ではわからず、試すという作業があって初めて理解できるものだからです。

オメガ3系の油の摂取が腸の粘膜(ネバネバ)を増やすという話もありますので、DHAなどのサプリメメントをとることも有効かもしれません。ただ、亜麻仁油は基本的に日本人は分解する酵素を持たないので、あまり意味がありません。
亜麻仁油の効果の無さは、自分も含めて、また結構いろんな人に試してもらって効果がなかったので、ほぼ間違いないと思っています。酸化もしやすいので亜麻仁油はあまりおすすめできません。オメガ3の油であれば、酸化しづらいグリーンナッツオイル(インカインチ)や酸化防止剤が入ってしまいますが、えごま油やしそ油の方がよいと思います。

腸は比較的回復が早いので、数日、今までにはチャレンジしたことの無いことにチャレンジすると結果(違い)がわかりやすいです。リーキーガットがあったとしても原因さえ取り除ければ、正常な状態になるのにそれほど時間もかかりません。

リーキーガットは薬では治せません。健全な食生活と精神の安定が必要です。

日頃は気にかけることのない腸のことを一度真剣に考えて(実践してみる)みると、また新しい健康に気付くかも知れませんよ。

輪屋

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