アトピーの方に、たんぱく質は必要か?
と聞かれたら、
「そりゃあ、もちろん必要です。」
と、答えます。アトピーの場合、皮膚の再生が普通以上に必要なので、ある意味、普通以上に不足しないように注意する必要があります。
たんぱく質は、どんな方にとっても非常に重要な栄養素です。不足すると、身体をつくる材料が足りないわけですから、それこそ大問題。
大人は、もちろんですが、子供のアトピーの場合のたんぱく質不足は、身体の成長に大きな影響がありますので、特に注意が必要です。
アトピーの方は、アトピーから回復するために、肌の再生は人並み以上に必要ですからたんぱく質不足では、解決の入口にも立てません。
ところが、
たんぱく質は、アトピーを悪化させますか?
と、聞かれたら、
「その可能性はあります。もしかしたら、たんぱく質が大きな原因かもしれません。」
と、答えるしかありません。
たんぱく質はたんぱく質でも、アトピーを悪化させるたんぱく質は、未消化で血液中に入ってしまうたんぱく質です。
消化しきれていれば、大きな問題は起こしません。
もしくは、消化しきれていなくても、通常は、それほど問題はなく、大問題になるのは主にリーキーガット(腸漏れ症候群)の場合です。
たんぱく質の消化吸収は、どのように行われるのか?
胃で、胃酸+ペプシン(消化酵素)
十二指腸で、膵液(トリプシン、キモトリプシン、ペプチダーゼ類など、中性下で働くタンパク質分解酵素)
回腸→空腸を通過後、小腸から吸収されます。
ということは、小腸にたどり着くまでに、消化しきれていなければ、そこから先の腸に漏れなどがある場合に、血液中に未消化のたんぱく質が混じって、アレルギー反応などを起こすことが考えられます。→詳しくは、リーキーガット(腸漏れ症候群)
たんぱく質を確実に消化するために
そこで、腸に問題を抱えている(腸漏れなど)のであれば、もちろん、その問題を解決する必要があります。
とはいっても、その間にも、たんぱく質は、しっかりとりたい。
そこで、未消化でない状態を確実につくりたいわけです。
タンパク質の消化は、主に「胃」で行われますから、まずは、胃酸とペプシンで、しっかりと消化したいところです。
胃と言うと、胃酸過多の話が多いですが、実際には胃酸不足のケースが多いのではないかと思います。
重曹を飲む健康法とかもありますが、重曹を飲んだ後は、胃酸が中和されている(完全にではありませんが)状態ですので、消化がすすむわけではありません。
そもそも重曹は、胃酸過多の時に飲むことで胸のムカムカを抑える胃薬みたいなものですから、胃の中にたんぱく質が入っている状態では、飲んではいけないものです。
そして、たんぱく質を胃で、しっかりと消化するためのオススメは、「一品食べ」。
他のものと一緒に食べない。できれば単品で。まずは、たんぱく質の消化を最優先にすすめるのです。肉なら肉です。それも、焼いただけ、蒸しただけのものが良いです。味付けには、命の塩のようなミネラル豊富な塩を使ってください。
それを、よく噛んで細かくして胃に送り込む。ご飯のおかずにするのは、たんぱく質の消化には、よろしくありません。
通常なら、20~30分ほどで胃での消化を終えますので、そこから、ごはんとお味噌汁とお漬物・・・でもよいのかもしれません。
私は、肉を食べる時は肉だけで終わることが多いです。できるだけ未消化にしたくないので、体調管理の中で、そういうこともよくあります。そして、別の時間帯に、お漬物をサラダ風に食べたりすることもあります。
ご飯やパン、麺などの炭水化物(糖質・主にでんぷん)の消化は胃ではほとんど行われません。炭水化物が一緒に胃の中にいるのは、たんぱく質の消化には負担になるたけです。
給食の三角食べとかありますが、忘れてください(笑)根拠がありません。
繰り返しますが、炭水化物(ご飯や麺、パン)の消化は胃では行われないので、胃の中でたんぱく質を消化するのには邪魔と言えば邪魔です。野菜であってもそれは同じことです。
極端な玄米菜食の期間が長い人は、胃腸が弱い場合が多いです。長年の、たんぱく質不足が胃弱を招いて、さらにたんぱく質が不足してしまう悪循環にはまっている場合も多いです。
肉や油を食べると気持ち悪くなる・・・という菜食主義の方がいますが、胃腸が弱っているケースが多いのです。食べられるけど食べないのと、食べられないのは、まったく違うことです。
また、玄米菜食や断食・ファスティングなどで、アトピーが楽になるケースが多いのですが(うちの妻の時もそうでした)、砂糖や小麦・乳製品・もちろんリーキガット(腸漏れ症候群)である場合のたんぱく質・・・など、原因になるものを摂取しないために、症状が出ないだけです。
ファスティングは、もちろんですが、玄米菜食でもたんぱく質不足は明白で、たんぱく質だけでなく、油も不足していれば、消化酵素やホルモンの分泌にも重大な影響を与えます。
(使うべき油のことについては、こちらをどうぞ。→低温圧搾の油でもだめ⁉️)
たんぱく質不足が、たんぱく質の消化不良を招くことになり、さらに、たんばく質不足を助長する・・そんな悪循環に陥っているケースも多いです。
若いうちは、たんぱく質不足でも、それまでの貯金でなんとかなりますが、いずれ限界がきて、アトピーではない他の症状にも悩まされるようになります。
筋肉が不足すると、身体のあちこちに痛みが出たりもします。骨も、カルシウムだけでできているわけではなく、たんぱく質が主な材料ですから、たんぱく質が足りなければ骨も弱ります。肌や髪や爪も弱くなります。
糖質は必須栄養素ではありませんが、たんぱく質と脂質は必須栄養素です。
過剰はいけませんが、不足はもっといけません。
筋肉をつける。運動をする。たんぱく質を利用する。
摂取したたんぱく質を身につけるのに必要なのは運動です。
運動と言っても、長時間に及ぶ有酸素運動などではありません。歩いたり、走ったりではない・・ということです。スクワットや懸垂・腕立て伏せなどがおすすめです。負荷が足りない(腕立て伏せなら20回以上できる・・くらい)ようなら、週に1日でよいのでウェートトレーニングをとりいれるとよいです。
もちろん、運動をしなくても、生きている以上は最低限必要なタンパク質量があります。アトピーの方は、タンパク質で悪化するケースも多いので、その必要なタンパク量を摂取できていないケースも多いです。運動するしないに関わらず、タンパク質不足には要注意です。
運動するにしても、ムキムキになる必要はありません。
ただ、身体に、成長しろ!!強くなれ!!みたいな指令をだすことは、非常に重要なのです。ホルモンにも良い影響を与えます。マックスの力を出し切る・・・そんな時間を短くてもいい(10秒に満たないくらいでも)ので、1週間に1度作るだけで、アトピーではない人でも、みるみる若返ります。
タンパク質と腸内細菌
たんぱく質の過剰摂取は腸内の悪玉菌を増やすと言われています。悪玉菌の餌が増えれば、悪玉菌が増えるのは当たり前です。
悪玉菌・・・と言われてしまうのは、未消化・未吸収のたんぱく質から、インドールやスカトール・アンモニアなどの人体にとって有害な物質を生み出すからです。
ても、多少つくったからといって、ビビることはありません。ちゃんと代謝できる構造にはなっています。小便や大便から出せれば問題なし。一番嫌なのは便秘ですね。
大腸内で、悪玉菌が活発にならないように、大腸内の環境を悪玉菌があまり好きではない状態にするのが、乳酸菌やビフィズス菌です。今までよりも、肉や卵のたんぱく質を増やすのでしたら、その分、乳酸菌やビフィズス菌を増やすものも食べる必要がありますね。
オススメです→りんやプロデュースのビフィズス菌サプリメント→日々ズス子
タンパク質をとるなら、動物性か?植物性か?何からタンパク質を摂取するのか?
両方!!と言いたいところですが、できれば、動物性のものをとってください。ビタミンなど含めて、動物性のものの方が栄養価が高いのです。
特にオススメは卵てす。理由は、栄養価はもちろんですが、コスパが良いこと。白身は生のままだと栄養の吸収を阻害するので、半熟ゆで卵や温泉卵が良いです。
卵は質の良いものを買っても、1個50円くらいで手に入ります。卵だけでも6個で、ほぼ普通の人の一日分のたんぱく質が補給できます。また、セレンやビオチンなども多く含みます。
卵は、長年の誤解が解けて(笑)、今では一日の摂取量の制限を特に決められていません。安心して食べてください。
卵アレルギーの方も多いかもしれません。少しずつ試してくださいね。安い卵ではなくて、殻の堅い平飼いの卵・・・一般的には高いと言われるものにしてください。意外と大丈夫なことが多いんですよ・・・というか、私が安い卵はたいてい匂いがダメなんです(笑)とにかく、試してください。
もちろん、卵に執着しなくても大丈夫です。イワシやサバの缶詰も便利ですよ。
牛肉に関しては、自分はグラスフェッド(草を食べて育った)のものを取り寄せています。100gあたり400円程度です。→ここで買ってます
通常の牛肉は、穀物を食べさせて、わざわざ肥満にしているような状態です。肉の味が全く違います。
チーズも大丈夫な方はOK。乳製品は、粘膜系に炎症を起こす人が多いので注意してください。自分の場合、プロセスチーズとか食べると鼻水・鼻づまりです(笑)
ブリーとかモッツァレラとかだと、あまりひどいことにはなりません。チーズによって、ずいぶん違いますので、少しずつ試して、身体に合うものがあれば、悪くないです。
大豆製品は、リーキーガットの原因になるので、アトピーのかたは避けた方がよいのです・・・・・
えええええええーーーーーっっ という声が聞こえてきそうですが(^^;
もちろん、個人差もありますから、リーキーガットの記事を読んでもらって、考えてみてください。
それと、プロテインやアミノ酸系サプリメント。
効率良く、たんぱく質を補給できます。消化能力が落ちているようなら、回復期には便利かもしれません。
プロテインの原材料は、ホエイが多いのですが、理屈としては、不耐症の人が多い乳糖などを除去している、アイソレートプロテインを利用された方が良いと思います。
アミノ酸系のサプリメントも、積極的に試されたら良いと思いますが、サプリメントは、とりすぎに注意です。
通常の食事でとりすぎることは、意外と難しく、またとりすぎたとしても、身体のダメージは少ないのですが、サプリメントのとりすぎは、取り返しのつかないダメージを与えることがあります。とりすぎに注意です!
自分も何種類か試してみましたが、これ!というものにはあっていません。
何か見つけたらシェアしますね。
→ <見つけたよ!これはいい!! 2020年10月17日 追記>
G-PURE 1000g
グラスフェッド ホエイプロテイン アイソレート
抗生物質不使用・遺伝子組み換え飼料不使用
G-FOMULA 500g
グラスフェッド ホエイプロテイン アイソレート
抗生物質不使用・遺伝子組み換え飼料不使用
カカオパウダー・ココナッツウォーターパウダー・マカパウダー・アサイーパウダー・ブルーベリーパウダーローズヒップパウダー・緑茶パウダー・ラクトフェリン配合
← <見つけたよ!これはいい!! 2020年10月17日 追記終わり>
→ <見つけたよ!これはいい!! 2019年3月6日 追記>
サプリ系ではなくて出汁になりますが、魚粉とかではなく、ペプチド化された出汁です。
消化の必要がないのでトラブルを起こしづらい。そして、とにかく美味しいので、料理などにもバンバン使えますし、スープとして飲むこともできます。
〜りんやレターより抜粋〜
この『だし&栄養スープ』は
“タンパク質をペプチド化”したもので、
栄養が体に吸収しやすくなっている粉末だしです。
実は昔、お店でも同じようなものを
販売していた事があったので
前から知ってはいたのですが、
その頃の私は輪屋が誇っていた朝採りの無農薬野菜と、
自分でとっただし以上にいいものなんてない!と
心底思っており、お客様に特におすすめする事もなく
なじみの業者さんに頼まれるがままに棚に並べていただけ…
という感じだったのです。
しかし、野菜やお肉、調味料などすべての食材を揃えていた
自然食品店「輪屋」がなくなってからのこの数年、
普通のスーパーのお肉や野菜も食べるし、
ジャンクなお年頃の息子に誘われて
ファーストフードにも行ったりするので、
頭の片隅に栄養は摂れてるのかな?という不安を
持ち始めていました。
特に、息子は成長期なのに食が細いタイプなので、
「背が伸びるかな~」と心配だったり、
手術で十二指腸や胆嚢、大腸にメスが入った80過ぎの父が
私よりも体重が軽い事も心配だったので、
家族全員の食事のベースである
“だし”で栄養が摂れるなんて最高じゃん!
という事で早速購入して使ってみたら
昔のものよりもパワーアップしていて
更にいいものになっていました!
どんな人におすすめなの?
●食物アレルギーが多く、栄養が摂れていない。
→タンパク質がペプチド化されているので
アレルギーを起こす心配がありません。
●アトピーの人に
→アトピーの人は皮膚の再生にタンパク質を多く必要と
するのですが、大豆や卵、動物性タンパク質に弱い人が多く、
現状としてタンパク質を十分摂取できていません。
このだしなら炎症の悪化を招く事なくタンパク質を摂る事が
できます。
リーキガットの人でも心配ありません!
●病中、病後や高齢で消化力が弱い
→タンパク質がペプチド化されているので
消化の必要がなく、すぐに栄養が吸収されます。
●消化酵素を使わずにすむ
→分解に消化酵素を使わないので、
消化酵素の節約になります!
このだしは水と同じ速度で体に吸収されます。
●育ち盛りの子供に
→大さじ1杯分に
カタクチイワシ 4~5匹
カツオ 30g
無臭にんにく 60g
原木椎茸 6g
昆布 13g
が骨もウロコも食物繊維も、栄養が丸ごと含まれています。
●手料理が美味しくなります!
→添加物や塩、砂糖も入っていないのに、
特殊製法によってグルタミン酸やイノシン酸などの
うまみ成分があますとこなく溶けだしているので、
とにかく美味しいだしになっています。
●調理の際の塩や砂糖を減らす事が出来ます。
→だしの味がしっかりしているので、
塩を減らしても大丈夫。
だし自体が甘い上に、素材の甘みを引き出す為、
砂糖の量も減らせます。
●一人暮らしの男性にも!
→お湯に溶かすだけで滋養豊かなスープが完成するので
どんなに時間がない時でも
どんなにお料理が出来ない人でも大丈夫。
黄金のだしスープ
また、もう一つ重要なポイントなのですが、
タンパク質が必要になるのは、筋肉をつけるためや、
細胞の材料になるから、というだけではないのです。
体中に栄養を届けてくれる配達屋さんである
“アルブミン”自体がタンパク質でできているので、
タンパク質が足りていないと
アルブミン自体が不足して
どんなに栄養のあるサプリメントを摂っていても体に栄養が
回っていない可能性もあるのです。
なので、余計にタンパク質が必要になってくるのですが、
消化力が弱いのに動物性タンパク質を食べ過ぎると
未消化残渣物となって体内で腐敗してしまう事もあります。
そうなると腸内細菌が最悪の状態になり、
血液が汚れ、命に係わる病気になったりもします。
そんな状態を避けるためにも、
いきなり「肉を食べなきゃ!」ではなく、
まずはこのペプチドを原料に肝臓にアルブミンを合成してもらい、
隅々まで栄養を運んで、体の機能を向上させてから、
必要に応じてタンパク質を摂っていきましょう!
また、このだしなら肝臓にも腎臓にも負担をかけないので、
タンパク質の量を気にされている方も安心してお使い頂けると思います。
【千年前の食品舎】
『だし&栄養スープ』500g 3240円
➡「調味料」のページへ
〜抜粋終わり〜
← <見つけたよ!これはいい!! 2019年3月6日 追記終わり>
野菜をとるなら!!
繊維質も摂りすぎると、腸に負担がかかります。特に、若くて元気な腸であれば、少々負担をかけてもへっちゃらですが、40~50歳くらいになってくると、多すぎる食物繊維が逆に消化不良や便秘の原因になります。
オススメは漬物です。沢庵や白菜のお漬物、ぬか漬け、ザワークラウト・・・ビタミンもミネラルも食物繊維も乳酸菌もとれますので、サラダよりもはるかに効果的です。
一部が 未消化で腸まで運ばれることで、腸まで乳酸菌が届きます。漬け物は本当に優れもの。植物性の乳酸菌は胃酸にも負けないとか。
アトピーとたんぱく質 まとめ
絶対必要なたんぱく質ですが、リーキーガットだと、そのたんぱく質がアトピーの悪化要因になります。腸の状態を改善すると共に、たんぱく質をしっかり消化することを考える必要があります。なんでもそうですが、
食は極めて個人的なものです。
絶対の正解はありません。皆さん自身で、一つ一つ人体実験していくことです。実験と言っても、「こうやったら、改善されるのではないか?」という仮定に基づいて、実際にやってみるということであって、どうなるかわからないような無茶苦茶をするというわけではありません。
自分には、自分の正解があるので、その正解をシェアしています。是非、役立ててください。
≪≪注意≫≫
上記は、あくまでも、アトピーの方向けの話です。胃腸が強くなるにつれ、少々のことでは問題は起きなくなります。アトピーの場合に、たんぱく質不足になっているケースが非常に多いと感じますので、書いてみました。
もちろん、アトピーでない方にも参考にしていただいて、日々の体調管理に活用していただければと思います。
脱アトピー生活
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