子供の食事

子供の食事は、大人の食事とは、全く違います。

まず産まれたての赤ちゃんは、母乳。これしかないです。他にないです。

人間の構造上、母乳が出ないのは、おしっこが出ないくらい珍しい(2万人に1人程度だと言われています)ことだと考えてください。

母乳は、栄養や免疫も含んだ非常に重要な、コミュニケーションのようなものです。

粉ミルクで代用はできません。

自分も100%母乳で育ったわけではありません。戦後、ほとんどのお母さんは良かれと考えて粉ミルクを与えたはずです。

今のように情報がなく、一元的に流れてくる情報に従うしかなかったのですから、仕方のないことです。

粉ミルクを与えたのも母の愛の一つだったと思います。

しかし、今では、母乳に勝るものはなく、また母親の食事によって母乳の質も大きく左右されることもわかってきました。

いつも言いますが、

食は個人的なものです。

何が最高かは、人によっても違いますし、同じ人でも時期やタイミングによって違います。

妊婦さんが何を食べるべきか?
は、また別の機会で書きますが、産まれた赤ちゃんは母乳、離乳食の開始は1歳頃からになります。

食べられるものが増えていくわけですが、小学校くらいになると、大人と変わらない内容になってきます。

大人と子供の最大の違いは、上り坂と下り坂の違いです。
成長期(上り坂)は、背が伸びて、体重が増えるのが当たり前ですね。

この時期は、炭水化物もタンパク質も脂肪も、たっぷりとっても、そんなに簡単に太りません。

ただし、お砂糖が入ると話は別。運動しない限り、カロリーオーバーで太りますし、糖尿になっても不思議はないです。

スポーツをしている成長期の方なら、お米とかをガンガン食べても太りません。甘いものも運動後に食べるのであれば、それほど問題はありません。

お米は炭水化物だけでなく、タンパク質も結構含んでいたりするんですよ。

ミネラル分の補給は大事ですが、制限食などは必要ありません。食べて、運動して、勉強して、ぐっすり寝て…で、たくましい身体をつくってください。

注意しておくのは、アレルゲンです。肌に炎症が出る、鼻水や目ヤニが激しいなど、サインは意外と出ていたりしますが、若いうちはそんなもの…と深く観察しないことが多いものです。

その点は注意が必要です。

成長期にある方に、糖質制限などは、通常、必要ないです。

ダイエットするなら量の制限をしなくて済むし、ミネラル・ビタミンなども補給できるので、糖質制限が一番安心ですが、ダイエット自体があまり必要ないかもしれません。

成長期の方には、充分なミネラル・ビタミン・その他の微量ミネラルに注意して、ご飯も肉も野菜もモリモリ食べる。

砂糖だけは極力摂らない。

…結局、砂糖の摂取が最大の問題で…これがやめられないんだよね〜

砂糖は食べるけど健康でいたい

というのは、

覚醒剤はやめないけど、健康でいたい

と言うのと大差ない、と考えてください。

まとめると、

成長期には、

(その人にとっての)
アレルゲンは避ける。

お砂糖は避ける。

極端な制限食は避ける。
(断食、少食、糖質制限、カロリー制限などは、特殊な場合のみ)

あとは、大人と一緒で、より質の良いもの(高いとは限りません)を選ぶ。

以上です。

大人、特に40歳を超えると消化力が落ちるので、消化に負担のかからないものを選びがちです。それを成長期の方にあてはめるとおかしなことになります。

若いうちは旺盛な食欲と消化力を持っています。少しずつ食べられるものを増やして、身体にもいろんなものの消化に適応させた方が、後々楽ですし、適応する力もあります。

繰り返しますが、

食は極めて個人的なものです。

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