おい!さとう!

別に、佐藤さんを呼びつけているわけではありません。

佐藤・・って名前の人、多いですよね。
街中で、「おい!さとう!」と言ってみれば、その多さがわかります。
そんなことは、どうでも良いのですが、さとう!です。

いよいよ、今回は砂糖に切り込もうかと思います。

「さとう」の悪口が続くので、世の佐藤さんには何だか申し訳なく思っています。
それで、こんな入り方になってしまいました。

さて、

甘いものって止められませんよね~??

甘い物断ちできる人って、きっと世界を変えられます!!

それくらいの偉業だと思うんですよね。

そして、砂糖に似ているものと言えば、あれですよね。

あれです。

ASKAさんがハマってしまったもの・・・あれです。

私は中学2年生の時に、ポプコン(知らない人も多いよね)で「一人咲き」を熱唱するASKAさんに憧れてギターを買ったと言っても過言ではありません。

髪が人一倍多いASKAさんが、となりのHAGE、いやCHAGEさんを慈しみながら、2人でアコースティックな博多弁を駆使してくれていたことを忘れることはありません。

今回の事件は、そのアコースティックな2人が、いきなりエレキギターを抱えて、なんでえぇ~?なんでアコじゃないのぉ~?と当時のファンが訝しがった「万里の河」が世間では大ヒットしてしまった時と同じ衝撃でした。あの、まじめなASKA君がナゼ?

なぜ「万里の河」なのか、なぜアレに走ってしまったのか・・・

このままでは、本題にたどり着けないので、いよいよ無理やりに本題です。

実は、非常に残念なのですが、あれ砂糖は同じ様なものなのです。

あれは事件・犯罪ですが、砂糖は事件・犯罪ではないだけです。

しかし、身体にとっては充分に事件である!!と言えるでしょう。

何が事件かというと、その常習性です。やめられないのです。無理に取り上げると暴れる人もいます。お砂糖、甘いもの大好きな人(特に女の人と子供)から甘いものを無理やりに取り上げると、大事件が起こります。

「甘いものをおやめになったら・・・」・・・この時点で、可愛い笑顔も、スッと能面のようになります。

本当の栄養 でも書きましたが、

悪魔のサイクル・・・お砂糖は、お砂糖を呼ぶのです。

<低血糖症>

血糖値が下がる → 甘いものがほしくなる → 食べる → 血糖値あがる →

一瞬満足高揚感幸福感得る → インシュリン分泌 → 急激に血糖値下がる →

眠くなる・だるくなる・やる気なくなる → 甘いものがほしくなる → 食べる・・・
あなたが悪いんじゃない。そうなってしまうのです。

そして、さとう!と言っても、一種類ではないんです。

グラニュー糖 上白糖 三温糖 黒糖 甜菜(てんさい)糖 メープルシュガー  ハチミツ・・・最近では アガペシロップ ヤシ糖 希少糖 など ・・・人口甘味料まで入れるとトレハロースやアステルパーム・・・・・などなど、数限りなくありますね。

いろんなものがありますが、これだけは言えるのは、甘味料が世の中から消えても絶対に人類は死なない。健康度は落ちないどころかアゲアゲだってことです。

とはいえ、多額の研究費と多くの時間をかけて人類の脳のお楽しみである甘味を追い求めてきた方々にも敬意を込めて、上手な「さとう」との付き合い方を考えてみたいと思います。

でも、入り口は、本来は必要のないものだということだけは忘れないでくださいね。

これが良いよ!といっても、それは下から数えたらこれが一番上でした!
率直に言うと、一番マシなものと言っても良いかな・・・程度です。

ですので、くれぐれも「これ、身体に良いんだって!!」という言い方はやめてね・・・・

・・・・・・返事が聞こえない・・・・・・そうだね!楽しさとか嬉しい!って感情は大事だね!!

ふぅ~  さてさて、まず、大きく、大きく、極めて大雑把にいうと糖は身体が利用する形としては、2種類に落ち着きます。

それは、ブドウ糖果糖です。

いろんな甘味料も、最終的には、その多くが分解されてブドウ糖として利用されます。余れば脂肪として蓄積されることに変わりはありません。使い切れなければ太ります。果糖もブドウ糖とは経路が違いますが、エネルギーとして利用されるか、ブドウ糖と同じく使い切れなければ太ります

例えば

グラニュー糖・・・ショ糖がほとんどでサラサラ。ショ糖はブドウ糖と果糖がくっついたもの

上白糖・・・グラニュー糖にちょっぴりしっとりする別の糖を入れたもの。アミノ酸があるとカラメル調になりやすく日本料理向き。

三温糖・・・簡単に言うと、上白糖をちょっと焦がしたもの。上白糖とあまり変わりないが、風味がある。

黒糖・・・サトウキビの汁を煮詰めたもの。不純物が多いので他の糖に比べてミネラルが多い。

良く聞くのが、ここまでですね。これらの原料はサトウキビになります。

ポイントはショ糖(しょとう)が主成分であることです。

キビ糖はダメと聞くことがあるのですが、たぶんショ糖が多いからと言うことなんでしょうね。

ショ糖は体内(小腸)でスクラーゼという酵素の力をかりて、ブドウ糖と果糖に分かれます。

何らかの事情(ショ糖が腸内に大量にありすぎる、酵素が足りない等)でブドウ糖と果糖に分かれなければショ糖のまま残るわけです。

残ったショ糖は消化されず腸内細菌が食べるのですが、大量のガスを発生させたり、また腸に穴があると(リーキーガット)血液にショ糖が入り込み、血液内のゴミになることも考えられる。結果、細菌が繁殖することもある。

口腔内ではショ糖は、まだショ糖なのですが、このショ糖を好む細菌がいると虫歯の原因になったりするとも言われています。

ってことで、確かに、そして意外なことに、ブドウ糖や果糖よりもショ糖の方が何か危険な香りがします

甜菜(てんさい)糖・・・甜菜(さとう大根)からつくる糖。ショ糖が85%くらいで、5%程度のオリゴ糖も含む。

その他、メープルシロップ(カエデの樹液)、アガペシロップ(竜舌蘭:りゅうぜつらんの樹液)など、樹液系の糖が最近の流行。

この手の自然系の甘みは、昔からの伝統もあったりして、工場で大量生産されるこのよりはマシではないかと思います。

ハチミツなんかもミツバチちゃんへの感謝ができる点は高得点です。酵素も含んでたりしますしね。

ただし、自然系のものは偽物が多いのが難点です。信頼できるお店で入手してくださいね。

人口甘味料系は消化して体内で利用できないので、カロリーがないということになっていますが、要は、それこそ身体にとってはプラスチックみたいなもので、何の役にも立たない甘みだけがとりえのものという感じですね。

例えば、虫歯にならない→人間だけじゃなく他の生き物にとっても食いもんじゃないわけだ。むしろ良い菌も含めて抹殺している可能性すらありますな(私の勝手な憶測です)。

それに、長期的に摂取した時にどうなるかは、人類未踏の領域です。

実験台になってもよいよーという方は安心してどうぞ。

それと、もう一つ、糖アルコールってのがありまして、こちらも甘いけどカロリーゼロ。白状しますと、私は、これ使います。エリスリトール。特に、時々飲みたくなるミルクセーキでよく使います(笑) 糖質制限始めてから、甘みを必要とする時(味覚のみの話ですが)は、エリスリトールを使います。

さて、砂糖の問題として最大なのは、

身体によくないのにやめられないことにあります。身体に悪いとしても、そのことをわかった上で、選択できるうちは、まーいーかと思いますが、わかっていてもやめられない・・・のはヤバイよね。

そのヤバいサイクルの元凶は、血糖値を急激に上げてしまうことが問題なわけです。

では、血糖値が上がりやすい糖は何なのか?というと、血糖値を上げるのはブドウ糖ですから、プドウ糖そのものはヤバイのはわかると思います。

蔗糖も、まずブドウ糖と果糖に分かれる時に体内のビタミン・ミネラル・酵素を消費した上に急激に血糖値も上げます。

身体に何も与えず、血糖値だけ上げるわけです。

逆に血糖値を上げないのはブドウ糖を含まない(少ない)ものということになります。

果糖は血糖値を上げませんから、悪魔のサイクルとは別のサイクルになります。

ということは・・・ここ重要。

悪魔のサイクルから抜けるためには、ブドウ糖・ショ糖からまず逃げる!!

甘いものを食べること自体はまだ良いとして、でもそれがまた次の甘いものを呼んでしまう悪魔のサイクルにはまるのはまずい。

だから、甘みを果糖などのGI値の低い甘味に変えればよいわけです。

GI値というのは血糖値への影響度みたいなものです。

ところが、果糖は果糖でブドウ糖とは違う問題を生みますから、

果糖の方が身体に悪い!!

佐藤より加藤のほうが悪いんだぁ!!

と叫ぶ方もいるのは確かです。

でもね、まずは、悪魔のサイクルから外れなければならんのです。

注:運動している人にとっては、まず問題ないと思いますが、運動しないで過剰摂取する人は果糖であっても何らかの問題が出てきてもまったく不思議ではありませんので、ご注意ください。

脳みそだけを「甘ーい♪私、甘いもの食べたもん♪」って納得させなきゃならんのです。


そんなもの食うな!砂糖なんか食うな!
と取り上げてしまわないで、

ほら!甘くて美味しいよ~♪♪

と、喜こばせんとならんのです。でないと、事件になります。

悪魔のサイクルから外れたら、どうしようもなく・・・はなくなります。摂取量が減っていきます。選択的になっていきます。

何度言っても言い過ぎないと思いますので言いますが、果糖だって全く悪いですよ。

果物などで摂る果糖の量はしれていますし、他のビタミン・ミネラルも摂取できますから、普通の人が果物から摂取する分には気にしなくても大丈夫です。

ここで言っているのは、悪魔のサイクルから脱出するために一時的にショ糖を果糖に変えてみたら?

まずは、GI値の低い果糖に変えてみてはいかが?という提案ですね。もう10年近く前から、そう言っています。

そして、今では甘いものが大好きだけど、悪魔のサイクルからは外れて、自分で食べる時と場所と量を選べるようになっている人たちがたくさんいますので、全くの的外れなことを言っているわけではありません。

さて、とはいえ、果糖は果糖で、いろいろあるわけです。

何よりも気に入らないのは、それが単体のものであるということです。

要するに、純粋な化学物質といっても良いものだと言うことです。

グルコサミンでもコンドロイチンでも、単体の物質を大量に身体に取り込むのは短期的には良い方向があったとしても、中長期的には身体にダメージを与えると言ってよいでしょう。

農地の化学肥料と一緒です。植物の栄養が窒素・リン酸・カリだから、それをやれば大きくなる・・・といってそうするのは、植物が育つ土壌を痩せさせる、殺すと言ってもよいことです。

なんせ、本来は雑多な有機物を雑多な動物、雑多な昆虫、雑多な微生物、雑多な細菌が、少しずつ無機質に分解していって植物に与えられていたのだから。

植物自体も死んだら、その土地に住む者たちの食料となってきれいに次の命へ引き継がれたのだから。

化学肥料は、その循環を断ちます。残るのは生き物のいない、その植物だけがいるという奇妙な世界です。

人間の身体も同じく、純粋な物質だけを取り入れても生命は保たれますが、自然と繋がった本当の健康とは程遠い、感動のない機械のような世界です。

本来、健康は感動的なものです。多くの命と共存しながら存在するのが命です。

・・・ちょっと、話が大きくなりましたが、とにかく果糖は純粋なのがいかん!!ということです。

それと、果糖は、最近知った AGE(アゲではなくエーイージー) という数値を上げるらしい。

AGEというのは年齢の次に死亡リスクと相関関係があるそうです。

AGE(AGEs:エージーイー)とは終末糖化産物と言って、要するにしなやかなものがガチガチになっていく時に増えていくものらしい。組織が古くなるとAGEが増えるわけだ。AGEが増えると老化がすすむと言っても良いかもしれません。

果糖はAGE値を上げる。老化が進む・・・・いくら悪魔のサイクルから逃れたとしても、これでは悪魔の呪いのよう・・・

で、甘いものに関しては、結局は色々とリスクはあるけど食べたければどーぞどーぞ♪
とやけくそ気味になっていました。

ところが、最近おもしろいものを見つけました。

ヤシ糖(ヤシの花蜜糖)です。ショ糖、ブドウ糖が70%、果糖が5%程度なんですが、GI値が35と充分に低いのです。
ミネラル類も豊富だし、身体に良いとは言わないが、甘味の中では1番マシかも。

私が超おすすめするものは南(暑いところ)のものが圧倒的に多いのですが、やっぱり人が住むには、本来、人が裸でも大丈夫な南に限るんだろーな・・・と思わずはいられないくらい、人類向きなものが多いんですよね。

知恵を振り絞って北へ北へと上がっていったのだろうと、勝手に古代人類に思いを馳せております。

私のようなグータラちゃんは、極力裸でいられる、そして食べ物がもぎ取れる南の島が最高っす!!

甘いものは身体を冷やす・・・暑いところのものは身体を冷やす・・・確かにそうです。

何度も言って申し訳ないんですが、身体に良い甘いものなんてないんです!   甘い!!

輪屋
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